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WORK REPORT

2013年12月30日

P18 - SIDE BY SIDE(仮)





第18作目のゴム銃ができました!

今度のゴム銃は日本ゴム銃射撃協会の公式競技コインペンドラム(CP)用のサイドフックモデルです。
まずは外観からどうぞ♪








サイドフック式のゴム銃でも、ゴム銃らしいハンドガンなスタイリング
銃身長(輪ゴムを引っ張る長さ)は175mm。

これまでの経験では これぐらいが精度を確保しながら
コインを揺らすパワーが強すぎず、弱すぎず扱い易いのではないかと思われます。

主材料は ヒノキ
グリップは アガチス

重量は非常に軽く わずか168gです








今さらな話かもしれませんが、公式競技コインペンドラムには
なぜ 横がけ式サイドフックタイプ のゴム銃を使用するのか・・・

それは 円盤の形をしている輪ゴムの飛び方に特徴があり
通常の輪ゴムを前から銃身の上にセットするノーマルタイプは タテ回転
サイドフックタイプは ヨコ回転(フリスビー飛行)しながら
輪ゴムが飛ぶという事なんです。 (イメージ)

ではわざわざ専用のヨコがけ銃じゃなくても
普通の銃をヨコに構えて撃てばいいのでは?と思われるかもしれませんが
それだと 狙いがすごく付けにくい!!という致命的な問題があります。

そこでサイドフック式のゴム銃が登場します。

撃ち出されるヨコ回転、フリスビー状の輪ゴムは
天井からぶら下げているタテの糸に対しての命中率が高く
銃身の上部に照準器を自由に設置する事ができるなどのメリットがあるのです。







しかし、サイドフック式のゴム銃には 設計が複雑になりがちで、
特に 左右方向への集弾性にばらつきが出易く精度が出にくいというのが
まず作ってみて初めて気が付く ムズカシさ があります。

輪ゴムの個体差や ゴムの掛かり具合の微妙の差が
集弾性のばらつきとなって現れるのだと思われますが

まずは、ノーズ付近に なるべく同じ状態で輪ゴムが掛かるように
微妙な調整を施してあります。 ピン付近には輪ゴムのくいこみがないようにひと工夫。
サイドのアール部分には溝を彫ってねじれやストレスがなるべく少なく輪ゴムが掛かるよう ひと工夫 してみました。








リアサイト越しにフロントサイトを見据えるとこんな感じになります。
この先に5円玉を乗せる感じでトリガーを引けば、コインのやや上のラインに辺りに
輪ゴムがヒットするようなセッティングにしてあります。


それでは内部構造を見ていきましょう。










リアのホールドフックの復帰には細い引きバネを使用。
左のフレームを開くと 中身が見えます。

このゴム銃の精度を出すために、リアのホールドフックの可動部分にピンをまっすぐに打ち込む目的で
9mmの角棒を3本束ねたパーツをフレームに埋め込むような造りにしてみました。

発射はトリガーをシアーを押し出す形の 瞬間解放を採用

これらの内部構造は静的目標でパーフェクトを達成したP12 - Ace StrikerU
内部構造と発射機構をそのまま移植できないか?という所から開発がスタートしています。


最後に射撃の様子を動画でご覧下さい。








最後までご覧頂きましてありがとうございました♪
 





名称:P18 - SIDE BY SIDE(仮)(ぴーいちはち サイドバイサイド)
発射方式:サイドフック式 瞬間解放
全長:300mm 銃身長:175mm 全高:155mm 全幅:33mm 重量:168g
装弾数:単発  適合装弾:オーバンド16番
材質:檜、縞紫檀、アガチス、ステンレスネジ、引バネ、押しバネ、真鍮丸棒





投稿者 ぷち : 23:03 | ゴム銃 作品集 |

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